梅ノ木の家
デザインコンセプト
片づけ上手・おもてなし上手な家
新築だけど、どこか懐かしい。
いままで使いやすかった習慣は活かし〝もっとこうしたい〟を実現した建替えの計画。どんな家が自分達に〝ちょうどいい〟のかを考えました。
長年暮らした土地や家には思い入れや愛着がわくもの。家づくりをする際、新しい暮らしへの期待と、思い出と離れる寂しさを抱えていたお施主様。また、家族みんなの時間も楽しみたい。程よい距離感で生活スタイルの違いにも配慮したい。ひとりの時間も大切にしたい。そんなそれぞれの想いもありました。
お気に入りだったポイントや動線は新しい家でも活かしながら、“もっと”使いやすくしていくこと。間取りのお打合せの際大切にしたことです。
〈建替え=全部新しくする〉この考え方ももちろん素敵です。そして今回のように気に入っていた場所や動線などは間取りに取り入れることで住み始めた日から使いやすい。この考え方も素敵だと思います。また、以前使っていた建具に少し手を加えました。新しい家でも前の暮らしを感じ、ほっとすることができます。
ポイント1
心地よい素材を
床や建具、インテリアまで心地よい素材を使用しました。家族が自然と集まり、優しくあたたかい時間が流れます。大きな窓はウッドデッキへつながり、まるでリビングが続いているような外と中をあいまいにつないでいます。それぞれプライベートな時間を大事にする分、リビングでの時間はより大切です。ごく自然に会話が生まれ、家族みんなが楽しく過ごせます。キッチンスペースはリビングから丸見えにならない工夫と、パントリーをしっかり設けました。そのため、作業の途中でも急な来客にも慌てることはありません。頑張りすぎず、キレイが保てる工夫は忙しい毎日の中で大切なことかもしれません。
ポイント2
気を使いすぎない間取り
農作業から帰ってきた時、さっと足を流してから家に入りたい。勝手口を脱衣室につけたい。来客はリビングではなく、玄関から直接行ける和室でしっかりおもてなししたい。生活リズムが違っても家族みんなが気を使いすぎない間取りがいい。それぞれの使い方をしっかり考え、動線やお部屋の配置を工夫しました。