親松の家
デザインコンセプト
暮らしを彩る2つのテラス。
玄関へ続くアプローチの奥には、ポーチを兼ねた5帖分のテラスを設けました。お隣さんの視線も、天候も気にせず趣味のアウトドア用品のお手入れもできるゆとりのある空間です。このテラスがあることで、アプローチの前庭から奥の庭へとつながり一体感が生まれます。
さらに、設計士は2階リビングを提案しました。周囲の視線を気にせず景観が臨める場所に大きな窓を設けることで、実際の面積以上に広がりを感じられる空間になります。
夕食をとりながらゆったりとくつろげる開放的なリビングに対し、ダイニングキッチンは主に朝食用のコンパクトなスペースです。
そしてダイニングと隣接するタタミ2・5帖分のベランダテラスは、テーブルやベンチを置いて天気の良い日の食卓に。休みの日にはランチを食べたり、みんなでバーベキューなど、家族で過ごす楽しい時間が広がります。
また、このテラスは洗面・脱衣室にもつながっているので、毎日の洗濯がぐっと便利に行えて、奥様の毎日の家事負担も大幅に軽減できます。多目的なテラスが、家族の暮らしに便利さとたのしみをあたえてくれます。
広いワンルームのLDKにも魅力はあります。でも、あえて区切って空間を計画することで、家族や友人たちと、時には一人でのんびりと、食を通じて暮らしを楽しむためのたくさんの居場所を生み出しました。
ポイント1
機能的な窓設計
11.3帖の広々したリビングは家族の団らんの場。視線が抜ける大きな窓が、実際の帖数以上に広さを感じさせてくれます。この窓の位置は、初めて設計士が敷地に訪れた時から決めていました。
また、寝室が1階にくる場合、防犯やプライバシー確保が重要です。寝ているときにも人が侵入できない大きさ、突然の雨でも慌てて起きなくても良い形状のものを選んでいます。景色、通風、採光、それぞれの役割に応じた窓計画はとても大切です。
ポイント2
生活を豊かにする収納力
4m道路の突き当りに位置する35坪の敷地の為、建物の形状、配置等細部まで考慮しています。広い敷地の場合は後から外物置を置くことができますが、小さな敷地の場合は予め外収納を使いやすい位置に作らなければなりません。階段下などを活用し、タイヤ置き場や除雪道具入を入れる外部収納を用途に応じて設けました。また、お隣さんに日照を届けるために、総2階ですが建物の北側部分の屋根を低くしています。