金巻の家
デザインコンセプト
コンパクトな面積の中に、ワクワクを詰め込んだ住まい。
ご夫婦それぞれに「料理」「ロードバイク」「読書」という趣味がある施主様。家づくりにおいて、その趣味をどのように暮らしに取り入れるかが、家づくりのポイントになりました。
まずは奥様の趣味である料理づくり。普段は仕事と子育てで忙しくお過ごしの奥様にとって、大好きなお料理づくりに集中できる空間は大切な居場所となります。「キッチン」として設計するとリビングとのつながりが薄くなり、孤独な空間になりがちです。そこでご提案したのがオープンな対面スタイルでありながら、ほどよい個室感を感じられるキッチンです。料理だけでなく読書など、リラックスした時間を過ごせる心地よい空間になりました。道路から玄関を隠すように、木製の格子を設置。これにより家に奥行きが生まれ、落ち着いた印象の外観になりました。また、この格子の裏側は、ご主人の趣味であるロードバイクを収納するスペースとしても活用できます。
ご夫婦共通の趣味である読書のため、ダイニングには横幅3mほどの棚付のカウンターを配置しました。本はもちろん雑多になりがちな書類や文具などの収納できるように、棚の高さも自由に調整可能です。
そのカウンターの奥につながっている1.5帖の畳スペースは、読書コーナーとして、または仕事スペースとして、ある時はのんびりお昼寝スペースとして多目的に活用できる空間です。
ポイント1
4.5畳のキッチンは、料理が趣味である奥様の大切な空間。生活しながらお気に入りの空間を造ってもらえるよう造り付けの棚などは最小限に抑え、余白をたくさん残しました。玄関へ直接出入りできる扉も設け、生活導線にも配慮しました。
リビングの一角には、程よく仕切られた1.5帖の畳コーナーを配置。使い方を制限しない小さな空間は、生活にゆとりを与えてくれることでしょう。
ポイント2
広く感じる工夫をした一体感のある空間
家を敷地中央に配置し、裏側にたっぷりとお庭を確保。バーベキューや家庭菜園を楽しむことはもちろん、これによりリビングとお庭のつながり生まれ、開放的な暮らしを実現しました。
外観は町並みに配慮し、落ち着いた色彩のガルバリュウムを採用。お庭造りはこれからですが、植栽の緑が映えるシンプルな印象にまとめました。