東中島の家
デザインコンセプト
家を建てた後、毎日笑って暮らしたい!
一般的に家づくりを始める方は、住宅雑誌やホームページから資料を取り寄せ、気になった建築会社の見学会やイベントに足を運ばれると思います。そして月々の返済額から予算をだいたい決め、夢いっぱいの希望を設計士に伝えて理想の家を目指して進んでいくのが一般的です。
しかし完成後、家族の中から「もっと便利な場所にすれば良かった」「子供が独立してから子供室は物置になっている」「将来両親と同居することを想定して間取りを考えれば良かった」「デザインにこだわってしまいメンテナンス費用がかさむ」そして「予算がオーバーしてしまった」などと家づくりに後悔をしながら暮らしている方がいらっしゃるのも事実です。
こちらの家は二世帯住宅の7人家族。将来困らないように10年後、20年後、30年後、40年後まで考えた予算を算出し、そして家族みんなでどんな暮らしがしたいのか?家族構成は将来どう変化していくのか?そしてもし家族構成が変わったら間取りをどう可変させるのか?ということを徹底的に相談しながら計画を進めることができました。
その結果、ご家族みなさんが心から満足し、毎日笑って暮らせる住まいになりました。
ポイント1
二世帯住まいの協力と共有
築33年の家を「建替え」するという計画。
敷地面積としては101坪。大人が5人、子供が2人の計7人家族の家です。
設計のポイントとしては、1階はメインのLDKとご両親の空間。2階は若夫婦の空間と別れています。家族が多い分希望も多くなり一般的には間取りは大きくなると想像します。
当初は完全二世帯などの意見も出ましたが話し合った結果、みんなで協力しながら共有できるところは共有しよういう結論に至りました。
玄関と浴室は一緒に使用し、2階の若夫婦フロアにはミニキッチンの入った10帖のLDK、寝室、子供室、シャワー室と配置されました。
二世帯同居でお互いのプライバシーを配慮しつつ、将来変化する家族構成や年齢、ライフスタイルに合わせて対応ができる間取りになっています。
ポイント2
生活に溶け込む庭
設計士が注目したのが「家の表面と裏面に存在する2つの庭」。どうしたらこの庭を生活に取り込めるか?そこが設計のポイントでした。
毎週、週末になるとお父様とお母様の暮らすご実家に、今は別々に暮らしている子供たち夫婦。そしてお孫さんも連れて賑やかな夕食をするとお聞きしました。多いときは10人以上。設計士はその楽しい夕食を過ごす場所に、2つの庭を取込むことを決意しました。風の通しも良く、サラサラと庭の木の葉が揺れる音。朝日の入る場所。日が沈むのを眺めながらお風呂上がりにテラスでビール。そんな施主様の生活をイメージしながら設計した家になっています。