美善の家
デザインコンセプト
演出より家族の関わりを大切にした「素顔の家」
新潟の気候は雨や雪の日が多くジメジメしています。そこで大きく屋根の軒を出し、多少の雨でも窓を開けることができ、また夏の強い日差しも防ぐことができます。外観に関しては建主だけの自己満足ではいけません。奇抜な外観は家の前を通る人や近所の方の印象を悪くするだけではなく、周辺環境を乱す原因になるため、最低限の気遣いが必要です。
生活ゾーンは、今はまだ若い家庭なので家族の距離が近くても大丈夫ですが、将来お子様も成長されるとある程度の距離が必要になると思います。家族間の距離が遠くなっても、同じ部屋に集うことが重要で、居心地の良い気持ちいい空間にすることがポイントでした。
家づくりに関しては、単にファッションに走るだけではなく、住まいの価値観や重みを重視し、そこに住む“家族”がテーマとなっていなければならないと考えます。子供の育ち方や親子の関わりを含め、住まい方や家族の将来の変化まで考慮した家。そしてシンプルでも飽きのこない、住むほどに味わいの増す素材で建てる「素顔の家」。そんな家が、生涯にわたって快適で満足できる住まいです。
ポイント1
家族の距離感を大切に
1階のリビングにダイニングとリビングと和室の3つのスペースを造りました。これが近すぎると子供は居心地が悪く感じすぐに自分の部屋に行ってしまいます。家族間の距離が遠くなっても、同じ部屋に集うことが重要で、居心地の良い気持ちいい空間にすることが重要です。
また、子供部屋には、あえて仕切り壁を設けず、収納棚やアコーディオンカーテンなどで、将来の子供の成長の変化に対応することができます。
ポイント2
外観の基本は「飽きのこないデザイン」
外観の基本は「飽きのこないデザイン」をテーマにしました。ガルバリウム鋼板をベースに杉の無垢材をアクセントに使うことで、やさしい感じを演出しています。
また、リビングの大きな窓の前に道路からの視界を遮り生活を守る木製のスクリーンを設けました。日中はカーテンの必要がなくなり、開放的でさわやかです。