山田の家
家族の想いと自然の緑を優しく取り入れた住宅
デザインコンセプト
限られた敷地の中でも、工夫次第で理想がかなう
当物件は、3世代が同居する5人家族のお住まいです。
約40坪の限られた敷地と予算の中でも、すべての要望を取り入れ、家族がいつまでも楽しく幸せに暮らせる間取り構成です。
家とは、長年住まうごとに味わいを増す、家族にとって愛着のある家。そして何より、そこに暮らす『人』が中心でなくてはいけません。せっかく家を建てたのに、居心地が悪く、家族がバラバラになってしまったら、何のための家づくりなのでしょうか? 家の「住み心地」とは、そこに暮らす家族が作りあげていくものだと考えます。
さらに、間取りの工夫として、光や風、日当りを考慮した和室。家族が集まるダイニングの近くに、トイレや水廻りを配置するなど、随所にご高齢の両親への想いが詰まっています。
また、旧家屋の思い出の庭をそのままに残し、自然と四季を感じられるように緑を取り入れ、生活にうるおいをもたらし、癒しを感じる空間です。
心地良い空間とは何か、価値のある家とは何か、そして、家族の絆が深まり、どうすれば家族が幸せに暮らせるのかを、真剣に考え、悩み、随所にこだわった住まいです。
ポイント1
自然に人が集まる居心地のいい家
私は、家の設計に対して、流行のデザインや機能性、最新設備機器を取り入れるのも必要ですが、もっと大切なものがあると考えます。
デザインや設備、装備を第一優先に考えて家づくりをすると、家は無機質な『もの』になってしまいます。例えば流行やデザインを追い求めた、最近の高級車よりも、住宅はずっと高額で長く使う『器』だからです。
この家は、自然、四季の移り変わりや、光と風と調和した住まい。そして、自然に人が集まる居心地のいい家をコンセプトに設計しました。
ポイント2
飽きのこない空間づくり
デザインは飽きの来ない上品でシンプルなものでも、スタンダードの洋服のように飽きのこない空間づくりを大切にしました。
そして、決して主張するのではなく、既成概念でも流行でもなく、お施主様の「理想」と「本質」に基づいて完成した、永い年月にわたって、味わいの増す暮らしを楽しむ住まいです。