熊木建築事務所ブログ
2018.7.6(金)/お知らせ
旬と季節についての考え事
こんにちは!
新潟事務所の佐藤です
実家から、
「とうきび(トウモロコシ)採れはじめてるけどいつになったら取りに来るの!?」
という催促を何度かもらい、先日ようやく行ってきました!
今回は、生でも食べられて甘みの強いドルチェと、生食向きのピクニックコーン。
ピクニックの方は試験的に少量作ったみたいでもう終わりだそう。
娘も大好きなので早速ゆでてあげたら爆食い(笑)
子供のころは良く収穫から出荷の手伝いをしていましたし(お小遣いもらってたからバイト??)、両親も早朝から忙しい時期なので、夏が来たなと感じる野菜。
なのでスーパーで見かけても買う事はもちろん季節外に食べようという発想が全くない野菜。
良かったら注文・販売承っているのでサトウ農園をチェック(笑)
で、なんとなく、『旬』というのを改めて考えてみました。
スーパーや飲食店でも旬の食材や、それを使った料理には大きく「旬」と打ち出されています。
でもその周りには、旬以外のものももちろんたくさん。
ハウス栽培やら色々な技術が進歩してたり、輸入物とかで旬とは全く逆で、本来その季節には手に入らないものまで買えるようになっていますよね。
季節外だと手に入らないからこそ、その季節の旬のものをより美味しく食べられるような気がしませんか?
子供のころから思い返すとホント贅沢になったなと思う反面、旬を心待ちにすることが減った気がしてさみしいような。
季節を楽しむことが大切!
暑い時期は暑さを楽しむ。
暑さを越えたから秋の楽しみがある。
寒さを乗り越えつつ冬を楽しむ。
寒さがあるから春が楽しみ。
『暑い』と『寒い』はやっぱり乗り越える感がありますが、、。
もちろん暑さ寒さも人それぞれ感じ方が違うと思います。
暑いのは好きだけど寒いのは嫌。
その逆もしかり。
四季がはっきりしている新潟ならではかと。
だからこそ、熱中症やヒートショックの心配も多いのではないでしょうか。
例えばこれから心配が増す熱中症。
30年前と比べてピークの年は7倍近く。近年は熱中症対策も定着してきたのかそれより落ち着いているようです。
熱中症が増加する理由としては、
・昔と今の気温差
・昔と今の世帯同居人数の差
・熱中症やヒートショックという言葉の認知の差
・熱中症の診断基準が変わった
等々、様々あると思います。
でも、それ以外にも身近なところにも要因があると思います。
特に冷房設備の進化、定着が気になる点です。
僕ももちろんエアコンを使うので、それがだめとかそういう事ではありません。
が、
家にいる時は快適な温度を保つために冷房を使う
←過ごしやすい温度で快適
出掛ける際外に出ると外気温にさらされる
←屋内が快適だったから体感する温度差半端ない
目的地(職場やスーパー等々の屋内)に到着するとまた涼しい
←またまた快適な温度か、長時間いると肌寒いくらい
帰宅後はまた快適な温度。
屋内が快適な温度(外出先で肌寒いことはあっても暑くない)であるからこそ外気温がなおさら熱く感じ、快適を求めて行動するため暑さに慣れるところに至らない。
だからなおさら、身体の順応力が低下するように思います。
というか実際そんなことも耳にします。
昔の日本の家は、強い日差しが直接室内に入らないように大きく軒が出ていたり、庇がついていたり(雨対策もありですが、ここでは触れません。長くなりそうなので)。
直接強い日差しを室内に入れず、軒先に日陰を作り、窓を開けて涼しい風を室内に取り入れる(昔の家だと当然隙間風あり)
エアコン程の温度コントロールではないので、それには及ばないとしてもとても効率が良く、自然と仲良くしていたように思います。
そんな縁側で汗をタオルで拭きながら食べたカレーは旨かった!という思いでは今も残っていますし、夏は必ずやります(笑)余談でした、、。
エアコンなんて知らず、暑けりゃ暑いなりにやれていました。
そんなふうに対策して楽しんでいたことを踏まえて考えると、
住宅の省エネ化に向けて数値性能ばかり優先すると逆に怖い、、、。
ちょっと余計なお世話に思う方もいるかもしれませんが、
軒を出したり庇を作ればコストが掛かる。
モダンな箱型の家がトレンドっぽい。
高気密・高断熱・省エネ等々、住宅の高性能
しっかりと計画された家なら心配しなくてよいと思いますが
インスタ映えして通知表が良いほうがイイと考えて建てた家に住む事をイメージしてみます。
建てた家
・トレンドっぽい軒も庇もなく箱型のオシャレな感じの外観
・高気密高断熱
・サッシも断熱・遮熱性能を高めたいから、奮発して樹脂のトリプルガラスのLow-e
住んでみる
おしゃれと思う外観なので嬉しい反面、軒や庇が無い為、日が当たる面は直接日が差し込む。
高断熱だからある程度大丈夫。「エアコン付けるまでもないような、でもちょっと暑いような」と、窓を開ける。
遮熱していたガラス面が開口するため、そこから日差しや熱した外気が流れ込んでしまい逆効果。家の性能を最大限に発揮するためには閉め切るのがベストとなり、エアコンをつけるとエアコンに頼りっぱなしに。
年間通してあんまり開けない窓になり、人工的に快適な環境を作って慣れてしまったために、屋外との差がつらくなる。
結果、上の方で書いたような感じになってしまうのが想像できますよね。
快適さ(必ず涼しい環境)を安易に考えると、自然と仲良くするのとは真逆。
でも、自然と仲良くすることもしっかり考慮することが大切です。
家を建てる時、家の性能や設備、デザインや仕上げ材料に意識が行きがちだと思います。
そこから、結露やカビ、熱中症やヒートショックを回避して健康的な生活を送りたい!
と考えると、住宅の高性能化に思考が行きがちです。
ではなくて、結露やカビが発生しにくいように通風を考慮する(もちろん時々の掃除も怠らない)、エアコンに頼る温度管理だけでなく、日差しを和らげることも。
家の中だけではなく、外との付き合い方も考えることが大切です。
暑さや寒さへの順応力を身に着けることも考慮するほうが、よっぽど健康的になれるように思います。
完全なナチュラリスト、努力家の方もいらっしゃると思うので、その方にとっては余計な話でした。
家の性能に全てを求めずに、暑さ寒さも旬のものととらえることができれば、きっともっと楽しい家づくりになり、建ててからの暮らしが楽しくなるだろうと考えています。
と、旬の食べ物を楽しむという事からはじまり、四季を楽しんで暮らすことを考えているうちにこんなまとめになりました。
僕個人の意見が盛りだくさんなので、あくまでも佐藤の考察です(笑)
冬について思う事もあるので、夏をしっかり楽しんで暑さが和らぐ頃にまた。
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日程
7月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)
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他にも見どころはたくさんありますが、ぜひ現地で身を置いてご体感ください。
家づくりを検討されているご家族はもちろん、プロの方もお気軽にご参加ください。
それでは、見学会でお会いできることを、
スタッフ一同楽しみにしております!