熊木建築事務所ブログ
2017.6.27(火)/お知らせ
~家の立ち姿~
こんにちは。設計・現場管理の植木です。
これから家造りを検討し始める方、もしくは既に検討している方にとって家の立ち姿(外観)はどの様にお考えでしょうか?
屋根の形も、外壁の材料もたくさん種類がある中で、コストと性能とデザインを比較しながら悩まれている方も多いんじゃないかと思います。しかし、エクステリアは多くの人の目に触れ、公共性を持つものなので自分の好みだけではない考え方もほしいものです。
じつは、住宅屋さん側からすると ”どの様に周囲から見られているか” を重視して考えていたりします。
場所の特性や街並みを考え、そして住まれる方の暮らしと近隣の方への配慮を考えると、良いであろう形が見えてきます。
今回はそんな考え方から建てられた家とその形の理由を説明しつつ、ご紹介していきたいと思います。
■場所の特性や街並み
真ん中の家です。既存の住宅地の周囲の雰囲気を考慮し、街に埋もれて昔からあったような形を考えました。
道路に向かないように設置したデッキテラスは気兼ね無く外に出やすく、近隣の人も中に目が行きにくくなるように配慮しました。
既存の住宅地ですが、逆に周囲から独立(自立)させることを考えた形と色。
海に近い新規分譲地。海の近くだったので、白い外壁とフラットルーフに見えるような屋根の形を考えました。
■暮らしと近隣の方への配慮
屋根の軒の出を大きく(深く)出しています。
屋根の軒を大きく出すと、多少の雨でも窓を開けれます。風が通ってくれると気持ちが良いですね。
同様に屋根の軒の出を大きく出しています。
軒を出せれば日陰が出来ます。それだけでも夏の壁面の温度上昇を抑えてくれます。
軒を出すだけではなく外壁を掘り込んだ(一部外壁を引っ込めた)形。アウトドアリビングの様に外が近くなってくれますね。
建て替え等では以前から近隣の方々とのやり取りが盛んだった場合も多々あります。道路側にも植栽をして周囲に緑を提供しつつ...育ってくれれば木陰にもなってくれます。
壁に囲われた土間テラスは濡れ縁に座りながら近隣の方々とコミュニケーションのとれる場所。
家は、街の風景の一部となります。
斬新なデザイン、面白い形は確かにワクワクしますが、長年の間で飽きるようではいけません。美しさにも意識を向けて考える必要があります。
”威張らず” ”飾らず” 「負けるが勝ち」の気持ちで(笑)
優しい立ち姿を考えると、周囲の方々からも暮らしを支えてもらえるかもしれませんね。
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