熊木建築事務所ブログ

~南向き信者に物申す~

こんにちは。設計・現場管理の植木です。

家造りを考え始めた時、皆さん何から考え始めますか?

見学会や展示場を巡ったり、お金の相談をしたり、土地を探したり...。と、いった感じでしょうか?

今回はその中でも土地選びのヒントをお伝えできればと思います。

土地の良し悪しを判断する為の情報は多々あります。不動産的な価値でいえば「南向き」、「大きさ」が

重要視されているようですね。

しかし、それが全てではありません。

これから、何件か例をご紹介したいと思います。

 

■西向き30坪台の敷地。

込山邸

家を挟んで両脇に車1台分ずつの駐車スペース(計2台分)をとり、奥の駐車スペースの裏には8帖程の

庭があります。

道路側(西側)には塀や外壁を建て、西日や外部の視線から家と生活を守っています。外壁と家の間には

坪庭も設けています。

 

■東向き30坪台後半の敷地。

田村邸(3)

 

こちらも車2台分の駐車スペースとその奥に塀で囲われた8帖の庭があります。

現在は庭木も植えられて着々と成長中。塀を越す高さに育ってくれることを期待しています!

 

■東向き40坪程の敷地

橋本邸 (2)

 

道路から見ると駐車場を挟んで庭を設けています。

プライバシーを守りながら外と室内を繋げています。

 

■南西の角地

熊木邸

 

南に開いた大きな窓が道路に面しているので庭と塀で生活を守っています。

■北東の角地(写真2枚)

熊木邸 長谷川邸 (1)

北東角側からの写真

長谷川邸 (2)

東側からの写真

 

角地は街の印象として残りやすいです。

街並みを考慮して、あえて南側ではなく角部分に庭(緑)を配置しています。

 

■西向き40坪台前半の敷地。(写真2枚)

渡辺清志邸 (2)

熊木邸      南西側からの写真

 

渡辺清志邸 (1)

西側からの写真

西日を考慮して、塀と外壁を作り、その内側に露地(茶室の庭)のような庭を設けています。

外の視線から守られながら庭に出ることができます。

 

このように土地の特徴を活かして家の計画をすれば良い暮らしを送れると思います。

決して「不動産的な価値が高い」=「住み良い家」に直結するわけではないのです。

どの方も、家造りの最終目標は良い土地を見つけることではなく、良い暮らしを送ることだと思います。

土地選びはなかなか難しいので、信頼できる設計士と一緒に探す方が良い暮らしに近付けるかもしれません。

 

良い暮らしを目指すのに重要なのは全体のバランスです。

生活を豊かにするには、建物ばっかりを考えるのではなく庭も考えると良いと思いますよ。

 

  

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