熊木建築事務所ブログ
2019.1.26(土)/お知らせ
現場監督わたなべ♀の建築奮闘記⑪
こんにちは、現場監理の渡辺です。
今日は建物の外観についてお話ししたいと思います。
街を歩いていると様々な外観の家があります。
モダンな家、和風な家、かわいらしい家、、、。
色々な家が立ち並ぶ中、何となく違和感があるときがあります。
それは、街の雰囲気や空気感と、その家の外観が合っていないと感じているからと気づきました。
外壁の印象を決めるものとしてまず、外壁材が挙げられます。
金額は様々ですが、いくつかご紹介したいと思います。
〇ガルバリウム鋼板
シンプルですっきりとした印象になります。
形には角波や丸小波などがあり、雰囲気も変わってきます。
〇窯業系サイディング
窯業系サイディングはポピュラーな外壁材で、
柄のバリエーションも豊富なので、選ぶものによって印象は様々です。
多くの選択肢があり、大変だと思うのでイメージを表現するときは
“色”で決めていくのも一つの手です。
〇アクリルリシン吹付け
アクリルリシンは、土壁のような仕上がりになるので重厚感ある雰囲気になります。
和風にする場合に使うことが多いですが、色によってはモダンにもなります。
〇杉板張り
杉板張りといっても、張り方や塗装によって全く印象が変わります。
木の色を生かす仕上がりの場合は和風に、色を入れると洋風になります。
いずれの場合も、時間の経過とともに色が変化していきます。
経年変化というものになりますが、この変化を“味わい”と捉えると
とても愛直のわく材料になります。
このような仕上げの材料以外にも、外観を印象付ける大切な要素として、
屋根の形状があります。
大きく分けて4パターンご紹介します。
〇切妻(きりづま)屋根
シンプルな三角屋根。
棟からシンメトリーに流れる屋根はとてもきれいです。
〇寄棟(よせむね)屋根
見る方向によって、台形にも三角形にも見える屋根です。
〇方形(ほうぎょう)屋根
頂点から四隅へ同じ角度で傾斜した屋根です。
どの方向から見ても三角形になります。
〇入母屋(いりもや)屋根
寄棟の上に切妻をのせたような形状の屋根です。
屋根は外壁を考える際にも同じことが言えますが、
周辺の街並みや建物を参考にして考えます。
その他にも、落雪や雨、日照、隣の方への配慮も必要なのでしっかりと考えます。
建物の外観は流行やクライアントの好みが優先されることが多いと思います。
しかし、外観を考える上で大切にしてほしいことは周辺環境との調和やその場所の風土です。
土地を決めた段階から、その建物はその街の風景の一部となります。
一生に一度だからこそ、ここに住むと決めた街と仲良くできるような
家づくりを考えていくことが必要だと思います。