熊木建築事務所ブログ
2018.3.23(金)/お知らせ
新米現場監督わたなべ♀の建築奮闘記⑧
こんにちは、新米現場監督の渡辺です。
最近、建築家の方の講演会に参加できる機会が多く、
先週も2人の有名建築家のお話を聞くことができました。
14日はメディアシップで「潟環境シンポジウム」が行われ、内藤廣さんが、
17日には長岡で「作品づくりと社会貢献の両立を目指して」と題して、
坂茂さんがご講演されました。
お二人とも、大規模な建築物から住宅などの身近な建築物まで
多くの作品を手がけていますが、その背景には
社会への貢献や自然とのつながりをとても大切にされています。
「社会貢献」というと少し大げさかもしれませんが、
私たちも周辺環境への配慮を心掛けています。
☆親松の家
三角屋根の向こうに勾配の緩い屋根がついています。
お隣さんの日照を確保できるように軒の高さを50センチほど下げています。
上棟後は、設計と現場監督で窓の位置を確認します。
位置や高さ(目線)が近隣の建物と向き合っていないか確認・検討をします。
周辺環境を考えるうえで、自然とのつながりにも意識を向けることが大切です。
そんな中、“野遊び”、“アウトドアリビング”、“つながる街”、などをテーマに
スノーピークさんプロデュースの「天野エルカール住宅祭」に参加します。
☆天野の家
建物は完成間近です。
正面は杉下見板+白塗装。
かわいらしさと経年変化の両立です。
ポーチのトンネルの先には気持ちのいい田園風景。
公園側に、テラス、デッキ、(アウトドアリビング)をつくるため、
建物はなるべく後ろに下げました。
先日、植栽の打合せも行われ、およそ7本の木々と下草が植えられます。
内藤廣さんのご講演の中で、
牧野富太郎記念館(植物園)についてのお話をされたとき、
「20年経つと、周りの植物たちが建物を守ってくれて、やっと仲間に入れてもらえました」
というお話がありました。
その建物は植物園内にあるので、周り=植物でしたが、
家や街も同じで風景になじんでいくことが大事なんだと思います。
「天野エルカール」は新しい街で、ほとんどの建物が生まれたてです。
“天野”という古くからある街並みや、田んぼの風景が残る中で
この新しい街が20年、30年経ったときに、
仲間になって周りにとけ込めていたらいいなと思います。
そして、いつか近くを通りかかったときに
「白い木のお家に集合ねーっ!」
とかって子供の声が聞こえたらさらに嬉しいなと思います(笑)
天野エルカール住宅展は4/14から開催予定です!
詳しい日程はこちらからご覧ください!
http://living-gallery.com/amano.elkaar/