柳ケ丘の家

デザインコンセプト

用途に合わせて可変する正方形のリビングスペース。

施主様はお友達も多く「新築したら友達を呼んで、食事やお酒を振舞ってくつろいでもらえる家にしたい」そんな暮らしをイメージをしていました。

そこで、一度に多くの友人が来ても窮屈さを感じないように大きな正方形のリビングの提案をしました。リビングを正方形にすることで、場面に合わせて家具レイアウトを自由に変更することができます。人が多いときにはリビングの中心にテーブルを置くことで広くリビングを使えて窮屈感もなく、来客者にゆっくりとくつろいでいただけるようになります。

ご家族だけのときは、リビングに接した庭側にテーブルを寄せることで、広い空間でも家族との距離感が近くなります。そして、リビングに設置した大きな窓からは庭に植えられた樹木を眺められ、落ち着ける気持ちの良いリビングになります。

一方、リビングを広くしたことでダイニングスペースが狭くなってしまうという問題もありました。狭くなったダイニングの壁を板張りにしたり、造作の飾り棚をつくるなど使う材料に工夫をこらしたことで、狭いスペースでも心地良い空間になりました。

キッチンまわりが簡単に整頓できて、料理づくり効率もよくなる機能性の高いカウンター収納が付いています。

ポイント1

暮らしを楽しむプライベートスペース

こちらの住宅は、寝室と廊下にちょっとした工夫をし、ご夫婦がゆったりくつろげるスペースになりました。廊下にイスとテーブルが置ける136センチの幅をとりました。そして広い廊下と寝室を三枚の障子戸で仕切りました。

そうすることで、まるで旅館の一室の思い浮かべるようなくつろぎのスペースとなっています。天気の良い日には、ご夫婦でお茶を飲んだり、読書を楽しんだり、のんびりくつろぐこともできます。リビングはお客様をもてなしたり、家族の団らんをする場所。二階の廊下はご夫婦でのんびりとくつろげるプライベートスペース。家の中に2つのくつろぎの場を設けることで、家族でいる時、ご友人をもてなす時、ご夫婦でのんびりくつろぐ時、いろいろな場面や時間に合わせて、暮らしを楽しむ生活が可能になります。

ポイント2

住宅密集地に配慮した設計

東区の住宅密集地に建築をしたこちらのお宅は、全面が4mの道路、土地の境界ギリギリに隣地の家が迫っている土地でした。このような土地に四角い総二階の家を建てると外観も室内からの景色も圧迫感を感じてしまいます。そこで玄関ポーチに下屋を出し、建物の形状をL字にして建物の奥行きを演出することで密集地の中でも圧迫感のない家になりました。

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